Wanderer's hobby
ニュージーランドスキー
関空から約10時間エントラップメントを見ながら、ビール飲みながら、ワイン飲みながら、ウダウダ言ってたらオークランドに到着。すっかり朝になってる。時計の短い針を45°進めると、ここが外国なんだなーと頭が切り換わる。空港で$にチェンジした時点で、もいっちょ頭が切り替わる。30分のインターバルでクライストチャーチへ、ついでクイーンズタウンへ。到着した時はもう夕方でした。ヘビーな荷物と板からようやく解放されたかと思うと、ダウンタウンへ町中探訪。Hearzの位置やご飯食べれそうな店、飲めそうなBarをチェック!完全に観光都市なんだなー。日本人だらけでした。
しっかしなんか暖かいぞ。こりゃー雪あるのか?情報をどこで仕入れればいいのか分からなかったので不安が募る。ココまで来て滑れなかったじゃー帰れないゾッ!ワカティプ湖畔を散策してみるとはるかに見ゆる山頂が白化粧。湖からの風が全身の毛穴に染み渡りおもいっきり吸い込んでみると、風達が運んできた春の気配とともにまだまだ山に居座る雪のかけらのかけらのそのまたかけらが感じ取れました。不安を払拭するまでにはいたらないが肺に達した彼らが踊り出すと真夏の暑さに慣れた体が過敏に反応して武者震い。日本だけでなくここにも住んでいた彼らを歓迎し友達になれるように努力した。明日までに体が慣れてくれればいいのだが・・・。
9/5(日)真輔と話し合ってまずはカードローナスキーエリアに向かうことにした。クイーンズタウンからはR89クラウンレンジを通れば約70Kmの道程なのだが、そのクラウンレンジは危険な道だから通っちゃだめよ、とハーツに言われちゃった。知ったこっちゃないと思ったのだが「保険が下りませんからネッ!」っと念を押されると「うむむむむッ・・」しょうがない、R6を北上しワナカから再び南下するルートをチョイス。よしよしルートは決まった。今日は車と道に慣れるという目的で町中をぐるぐる。ボクは一度通っても「あれ?ホテルはあっちだっけ?」とイマイチ自分の位置を把握できないでいたのだが、さすがポストマンの真輔はすでに町のほとんどを頭に入れてるみたい。もう配れるんじゃないの?午後からは「SHOTOVERJET」に乗ってみました。んもう何馬力あるかわかんないボートで渓谷美すばらしき川をドリフト(?)しまくり岩のぎりぎりをすりぬける。客に水がかかろうがおかまいなし。ボクは右から2番目の席だったのだが、真輔は一番右の席で木の枝ギリギリをすり抜けたときに大当たり!!文句言っても多分ドライバーに「気にすんなッ」と言われそうだしナー・・。
9/6(月)7時20分に真輔のケイタイのベルが朝を告げる。フォードフェスティバの後ろのシートを倒してニシザワとロシニョールをブチ込む!ムハムハと鼻息も荒く「フェスっち」に乗り込み一路北へ!町を抜けるとすぐに100Km/hのカンバンが・・。二速落として床まで踏み込む。レブリミットまで回して四速へ、流れる風景を横目で楽しみつつ五速へチェンジ。いやー気持ちいいね。FMは何言ってるのかわかんないので、持ってってた「LUPINV」のテープがBGM。途中にはワイン畑がいくつか目に留まる。心の中でエールを送る。「立派に育てヨッ!そんで立派に熟成されてやって来い!そしたら立派に飲み干してやるッ!」。名前を覚えてくれば良かったナー。ニュージーランドのワインも良いのが多いからネ。そんなこんなでワナカに到着。右手にワナカ湖、左手に町の桜並木を従えてここから南下を始める。心なしか道幅が狭くなった気がする。すると道の左の牧場に羊たちが・・。「おぉッ、生ヒツジ。」こんなに大量に見たのは初めてだが、なんか不健康そうだぞ・・。よく見ると、み〜んな毛を刈られてるんぢゃないかッ!しかも寒そうだ。大丈夫か?ヒツジの鳥肌ってのも初めてみた!!。そうこうしてるうちにカードローナへ上がる道を発見。なんとその道はダートロードじゃあ〜りませんか!!「うひょひょッ!」。林道、ダート大好き少年のおいらは興奮。0.7℃ほど体温を上げ、20ばかし血圧も上昇。バイクじゃないのが残念だけど、知ったこっちゃない。レンタカーだけど知ったこっちゃない。バンバン抜きまくったので、「オゥ・・くれいじーナじゃぱにーずガ、カットンデまーす」。の声が聞こえてきそうでした。ちょっとアンダー気味なので下りは恐いカモ?帰りは真輔に運転してもらおーっと。そんなこんなでいつのまにかスキー場にとうちゃーく!。ヒートアップしまくってるおいらとマシンを山の空気は一気にクールダウン。さすがに山の上は寒いナー。
カードローナってこんなところです・・。
一番右のリフトは営業してなかった(多分)。雪が無かったからね。一番左のリフトから左を見るとハーフパイプが2つもありましたよ。日本人ボーダーがわんさか繰り出してきててエアーをガンガン決めてました。そのリフトを登り切った所から南の山を見渡してみると、まさに絶景!!すでに春スキー状態で雪質は良くなかったのですが、この景色が見れただけでもここまで来た甲斐があったってもんです。
大回りでハイスピードなターンを試みる。回すのではなく切るのだ(レーサータイプの滑り方だね)。スピードは一切殺さない。しかしターンからターンまでの抜きの部分はなるべく小さめにしてみる。ほーら、ゲレンデ爆走族の出来上がり。「一本目だから軽〜くネ。」の言葉とは裏腹に飛ばす飛ばす!!切ってばかりじゃなく板を押さないと検定に受かんないゾッ!って言う声が聞こえてきそうですがカンケーないじゃん。楽しいんだモン。真ん中のリフト沿いはちょうどイイ斜度でそこを一気に駆け下りるとメッチャ疲れるけどメッチャ面白い。現地の人を蹴散らして爆走する二人。何Kmあったんだろうか?長かった〜。写真もとりまくったんだが、イマイチ「これはッ!!」ていう心揺さぶる風景に出くわさないなー。やはりあちこちにブッシュと岩が出てるからだろう。昼の休憩までに何本滑っただろうか?昼頃にはすでにびしょびしょの雪の上を滑るハメになってしまいました。
「くそー、こんな雪の状態じゃ明日からもおもいやられるなー」、との心配も明日払拭されることになるとは思いもつかないこの時の二人であった。
昼の食事はボクはビールとパスタを注文し、真輔はサラダを注文したのだが、そのサラダがマズイことこの上ない。真輔は半分くらい食べた後「おぃ・・・食ってみる・・・?」「おぉ、くれくれ!」「・・・・・・・・・・・・・・・」「!!マズッ・・・・!!」サニーレタスとカリカリパンが入ってるんだが、それにかかってるドレッシングが最悪。ただ単に塩かけて食う方がよっぽどウマイじゃん。真輔は三分の二をたいらげダウン。がんばった方だ。
しかしその後も真輔は食事では、はずれを引き続ける事になることも思いつかないこの時の二人であった。
大体3時ころまで滑ってその日は終了。初日にムリしてケガしたりしたら、たまんないもんね。帰りはやはり真輔に運転してもらうことにした。「安全運転でおねがいします。」説得力のないお願いをして、その日は帰途につきました。
9/7(火)昨夜はさすがに早く寝た・・・・・。朝7時・・・・・・大雨・・・・・・・。部屋の目覚まし用ラジオもむなしく朝の訪れを告げた。スイッチを止め再びカーテンを閉めた。ひと眠りして8時半。まだまだ降っている。真輔は爆睡中。どうしよっかなー・・。9時まで惰眠をむさぼりTVを付けヤツに無言の「起きろ」の圧力。腹筋を鍛えるシェイプアップ器具の通販がフリーダイヤルで申し込めるそうだ。どこでもやってんだなー。昨日とうって変わって二人ともまるでやる気なし。「どーするー?」「どーすりゃー?」の応酬。とりあえずスキー場まで行って様子だけ見てみるか?という話に落ち着き、いそいそと準備を始める。車に乗り込み(昨日から積みっぱなし・・)パーキングからいそいそと走り出す。あっちゃー・・。ワイパーの強い方でちょうどいい。向かうはリマーカブルスキー場。昨日よりは近く、南に位置してるので雪が残ってたらいいんだがなー・・。
と ・ こ ・ ろ ・ が !!
やっぱ日頃の行いがいいんでしょうかね?ダートロードを駆け上がるとそこは雪だった。いやマジで。現金なモンでいきなり二人ともやる気モード突入。「はよ着替えよーやー」。さすがに遅く到着したため、駐車場も後の方。ちょっとリフト券の購入の際にトラブルが発生したが、どーにかこーにか購入。滑り出したのはもう11時近かった。
リマーカブルってこんなところです・・。
大体真ん中のリフトを滑ってたんですが、どうもユルすぎて面白くない・・。それで左のリフトに乗って標高を上げるとガスってて、おまけに新雪の急斜面。「むずかしいよぅ・・。」(左のリフト沿いに「緑」のビギナーラインがあったのに気づいたのは帰ってからでした。)じゃー、右のリフト乗ってみよ・・。・・・・・同じ様な新雪急斜面。しかも誰も通ってなさそうな(ゲレンデじゃないところ)岩の間をすべりおりてきたので一本滑っただけでもうごちそうさま。ヒジョーにくたびれました。再び左のリフトに挑戦。もうこうなったら楽しむしかない!新雪ならコケても痛くないじゃないか・・。そう思って果敢につっこむ。ふんばりまくって、押しまくって下りてきた・・。
いやーさすがに今日は自然の力のでかさを実感できちゃいました。この地球ってやつは重たい雪も軽い雪も、恵みの雨も、頬を打つやさしい風も作り出せるんだな。有害な光線を含む照りつける太陽を地球の大気が和らげてくれ、地軸の傾きによってすばらしき四季を作り出してくれている。日本は夏だっていうのにネ。なんかよくよく考えたら面白いよなー。よくよく考えると良く出来てるよなー。
真ん中のリフトを(青色のライン側)右に下りてみる。するとわざわざエアーするためのジャンプ台が作られてる。日本の(岡山県近辺の)スキー場だとすぐに係員がつぶしにやってくるんだけど、もうあちこちに作られている。大きなジャンプ台に挑戦しようとしたのだが、ボーダーが順番待ちしてる。そこはあきらめ下のジャンプ台に挑戦。・・・・・・・・・・・・・二人とも、あと二日日程があることが頭にあるのだろう。どうも思いっきり飛べない。「ココでケガしちゃー最悪だ・・」ということで意見が一致した。僕らは出先であまり良い経験がない。真輔は数年前ナガノで滑ってた時、調子に乗って飛ばしてたらゴロンゴロンし、肘の関節をイタイイタイしちゃったことがあるのだ。ピーポーピーポーになって、お医者さんにギャーギャー言わされたので出張先でケガをしちゃいかんいかーーん、となってるのだ。ところがボクもナガノで2日目の朝にブーツがブッ壊れ、残りの日程を温泉巡りに費やした経験もあるのだ。さらに一昨年シーズンインから2回目、年が明けたわずか5日後に「左足前十字靱帯断裂」っていう舌をかみそうなエライ事になってしまったのです。当然そのシーズンは終了。5月に手術をして、1年間はスキー禁止令が出されたのだが、5月から一年つったら今年も雪なくなるぢゃーないかッ!ってことで、昨シーズンはスポーツ用プロテクター(高かったー15万だって・・)をしてまるまる滑っちゃったのだ。先生すいません。今は9月だから1年4ヶ月経ってるけど再び切れちゃったら、しかもニュージーで切ったら周りの人間に何言われるか分からないのでボクの場合ホテルでコザックを決めてみました。
9/8(水)雨もすでにあがり、時は深夜AM1:00。ベランダに出てみる。少し雲が山の頂にかかっているが、天頂部は晴れている。2,3分寒さを我慢しているうちに、目が慣れてきた。北の空を眺めると上下逆さまの「蠍座」が心臓のアンタレスを赤く輝かせてボクを励ましてくれている。天頂部に目を移す。「何、逆立ちしてんだよ、オリオン・・・」「あれれ、双子たちまで・・・」ラジオ体操の「手を腰に当て、大きくうしろにぃ〜・・」のポーズで見ると見慣れた状態になりました。今度は天の南極のへんから例のヤツを探す。3度目のご対面に少し心がはやる。いたいた・・。サザンクロス。「おいっす、半年ぶりだネ。また逢えたよ。」この間正月にグアムで朝4時に起きて逢った時は、ホテルの明かりがきつく周りの星達は確認できなかったのですが、今日は4つのクロスを構成する星達の周りにミルキーウェイ。シャッターチャーーンス!!と、思った瞬間雲が・・・おのれーーー・・こうなりゃ・・・。スキーウェアを着込み、カメラをディバッグに積み込み車に乗り込む。「山まで爆走だーーッ!!」と車をバックさせパーキングを出ようとしたら、な、な、なんと・・パーキングのシャッターが下りてるー・・。横にあったスイッチを勝手に触ってみたのだが、全然開く気配がない。「うーーーーーーーーん・・・・・・」2分たちつくしあきらめた・・。部屋に帰ってフテ寝しちゃいました。
朝・今日は再び北のスキーエリア「トレブルコーン」に向かおうと決めた。この日に初めてホテルのエントランスにゲレンデ情報が張り出されてる事に気が付いた。昨日はトレブルコーン風でクローズしてたそうだ。「きょうは、と・・。」4本のリフトに全て「OPEN」の文字が・・。よしよし・・。G・Sに寄ってハンバーガーとジュースを購入。今日の朝は真輔がドライバー。一昨日も通った道。流れる景色を見ながらちょっと油断すると、オヤスミモードに入っちゃった。昨日夜更かししちゃったからね。起きたときはすでにダート道に突入していたのだった。トレブルコーンへは結構長いダート道を走らなければいけませんでした。景色はもうサイコー!牧草地の中の一本道を100Km/hで飛ばしてると牛たちがおいしそうに草を食んでいる。遠くの岩間から一筋の滝が流れ落ちている。山に降った雪が解けだし大地を潤し、動物を育てる。いやー、絵になるなー。
「茫然」。スキー場についてその言葉が頭の中を支配する。真輔の一言。「あれ、ストックが見あたらないんじゃないの??」「またー・・そんなバカな??」探してみると確かにナイ。記憶の糸をたぐってみると、昨日のリマーカブルで駐車場までは持って帰ったことは記憶している。が、そこで車に乗せた記憶がない。真輔も乗せた記憶がないそうだ・・。多分駐車場におきざりにしてしまったのだろう。2シーズンを共にしたスワンズを失って茫然。こんなに茫然としたのは、小学生のころ前日買ったオヤツを遠足に持っていくのを忘れた時以来であろう。「さよならスワンズ。誰かに大切にしてもらっておくれ。」しょうがないので、レンタル屋に向かう。タダで借りることができました。
トレブルコーンってこんなところです・・。
今日の雪の質は朝からびしょびしょ。真ん中の長いリフトを一本上がった後、そのまま真下に下りようと思ってたのが間違って左側に下りてしまった。ゲレンデ的には難しくなかったのですが、そこから上がるリフトがT−BARリフト。なんとおいらはT−BAR初体験。30m位上がったところで、だんだん左に寄っていくんです。「あれれ???」ゲゲッ!!と思った瞬間に真輔をはじき出していた。3m位ボクもひきずられてすってんころりん。ウヒョ〜ハズカチ〜・・。10年間のスキー生活の中でこれほど恥ずかしかったことはナイね。朝の「茫然」をまだ引きずってるんだろうか?しかーし、ここであきらめたら向こうに帰れないぢゃないかッ!T−BARに再び挑戦。今度は一人で乗ることにした。「集中!!」全神経をバーを握る手と腰と雪面に集中!!今度は何とか無事に登り切れた。が、ヒジョーに疲れました。慣れればいいんだろうけどネ。2,3本滑った後ボクは車の中で1時間のお休みタイム。さすが真輔はがんばって滑るそうだ。昼からは再び真ん中のリフト沿いを滑る。ここは一本が死ぬほど長い。しかもかなり雪が重い。ボク的にはあまり楽しめなかったナー。しかもかなりふんばって前のめりで滑ってたので左足の弁慶がズキズキし始めた。ブーツ締め付けてかなり歩いたのも災いしてるのかも。「やばいなー、大丈夫かなー。」明日もあるしまたまたムリを避ける。ま、明日は足、ブッ壊れるまでイッちゃうよ。
帰りはボクが運転。ダート道でアンダーを出さないように注意しながら走ってたのだが、下りだから荷重はイヤでもフロントにかかる。アクセル踏まなければあまりアンダーはでないことに気づいた。すごくバランスの取れた走りをしてくれる「フェスっち」。少しずつハンドルの蛇角が大きく、回転数もあがりぎみになってくる。コーナーに進入する前に2速に入れ、ブレーキを少し早めにかけ進入時にはブレーキペダルから足を離す。おもいっきりハンドルを切りこみフロントの向きを変え同時に左手はサイドブレーキをガキーンと立ち上げる。サイドのボタンはもちろん押しっぱなし。アクセルをぐいっと踏み込みハンドルはセンターに戻す。ゼロカウンターで4つの足が滑ってる感覚を楽しむ。つっこみで斜め後ろから斜め前へのGを感じ、立ち上がりで斜め前から斜め後ろへの荷重の移動を感じる。滑りがおさまりかけコーナーの出口が見えた瞬間、サイドを戻し床までアクセルを踏み込む。3速へチェンジ。高い回転でのチェンジなので、3速でも容易にホイルスピン。ここで暴れささないように小刻みなハンドル操作をしつつ次のコーナーにガンを飛ばす。埃で汚れた「フェスっち」のボディーに指で「555」と書いてみる。気分はコリン・マクレー。偽ラリーカーの出来上がり。
けっこうゲレンデの外でも楽しんでいる二人であった。
9/9(木)スキー最終日・早かったなーこの5日間。カーテンから差し込む光が目を刺激するが起きてベランダに出てみる。爽やかな風が太陽のぬくもりを運んでくる。今日向かうはコロネットピークス。クイーンズタウンからは一番近いスキー場。朝イチから滑れるだろうと最終日にとっておいたのだッ。なんと約30分のドライブでついちゃった。しかも全面舗装。昨日のアツい走りを再現できないのか・・。駐車場で着替えてゲレンデまで歩く。やはり昨日痛めた弁慶がズキズキ痛む。「うぅ〜裸足で歩こうかな・・。でも冷たそうだしな・・。」そんなボクを後目に真輔はスタスタ。タフだなー。ボクは4日連チャンでスキーするのは初めてなのだ。プロテクターもはめるのがめんどくさくなりほっといた。さてさてどうなることやら・・?コロネットピークスは一番僕好みのスキー場だったナー。頂上まで上がると空がとても近くに感じました。太陽も近くに感じました。標高はかなり高いはずなのに空気が澄んでるんでしょう、遠くの山や湖や森も近くに感じました。上昇気流に乗る鳥たちや何よりも地球そのものを近くに感じました。
コロネットピークスってこんなところです・・。
真ん中のリフトが6人乗りで山頂まで登るリフトです。下の短いリフトは2人乗りでその右側が初心者コースでした。ここはナイターがあると聞いていたんですが、週末(金、土)だけしかやってないんだって。今度来たときは滑ってみたいな。この日はちょっとアイスバーン。特に上の方はガリガリ。外足の内エッジに全ての神経を集中。切って滑ってると横滑りしたときチョー焦るし、チョーかっこわるい。突然すべりだすしね。扁平率の低いタイヤを履いてるカンジ。真ん中のリフト沿いはこれまた長い。でも斜度的にはまさに僕好み。爆走族は封印してプルークでの練習に励む。外足に荷重してターンを始める。ゆっくり立ち上がりながら抜重して切り替える。逆の外足に荷重して再びターン。これをストイックに繰り返す。もともと滑るバーンなので、足を曲げながら板を踏みつけるのではなく、足を伸ばしていって踏みつける。重心をズラしていって上体を外へ持っていくイメージで滑る。一定のリズムを心がけ上から下までイッキ走り。これが決まるとなかなか気持ちがいい。飛ばしまくるといきなりハイになるけど今日のは一日かけてナチュラルハイになる。これはキクよ〜。完全ジャンキー。ハイテンポで刻むビートはロックのリズム。今日のは、メロウラップのようなテンポでした。足の痛みも滑っているときは忘れてるか、気にしてない。一番痛いのはリフト待ちしてる時だね。痛くなったら初心者コースへ向かう。真輔は左のリフト沿いを滑るそうで朝から別行動。でも結局待ち合わせ時間まで休憩なしで滑ってました。
休憩はカフェでカプチーノ。ここのカフェはガラスが鏡面仕上げで外から見ると、鏡に映ったゲレンデと青空が一枚の絵のよう。その絵をぐいッとのぞき込むと「おろろ??」見慣れた顔がひとつ。そいつの顔は深い満足感からくる満面の笑みをたたえていた。
今日は最後まで滑ろう、と二人で決め再び別行動。APSのフィルムももう少しあまってる。いやー結局APS4本、35mm2本で計6本撮っちゃった。現像代が今からコワイ・・。APSはISO400、ピーカンのスキー場では少し感度が良すぎるかもしれない。昼過ぎるとゲレンデにいる人たちは少しずつ減ってくる。12時にレストランに入ると満杯。それが1時半過ぎるとガラーンとなる。それから滑る人もいるがけっこうな人が帰っていくらしい。2時からラストまで、あとはかみしめながら滑ろう。スキーが出来るシアワセをかみしめて滑ろう。ニュージーランドはスキーヤーにとっての母親のような気がする。この山はスキーヤーを産み、スキーヤーを育み、スキーヤーを鍛え、スキーヤーを愛す。山にとっては年齢や職業、地位や名誉っていうものは意味のないことなのだ。全く平等に雪を与え、風を与え、光を与える。僕らは全く平等にそれを楽しむことが出来るのだ。幾億の結晶がこの山に降り注いだのだろう。幾億のスキーヤーがその上を駆けめぐったのだろう。自分のスキーで切り裂き、舞い上がったその結晶の優しさは頬に触れるだけでなく、心に触れ得る母親のやさしさのようでした。
左側のリフトがクローズしたらしい。真ん中のリフトに飛び乗る。ニュージーでのラスト一本。少しだけ飛ばしてみる。しばらくの無酸素運動のあとの深呼吸がまたサイコー。上から人が来てなかったので景色を独り占め。呼吸を整えてから板をゆっくり滑らせ始めると自然と声が出ていた。「Thank You N.Z!」。頭の中に去来するものは、出会った人たちの笑顔、目に焼き付き心を焼き焦がす風景、生ビールとポテトのフレーバーでした。ノンストップで自分の好きなエッヂングでカフェまで滑るとすでに真輔が待っていた。
「お〜い・・おつかれ〜」。ヤツの顔も笑っていた。
